塩田孝吉さん&国見孝則さんの《宿毛湾のチヌ攻略法》

投稿者
フカセ倶楽部編集部

フカセ倶楽部編集部スタッフです。大会リポートについては大会関係者から送られたものを「フカセ倶楽部編集部」として掲載していることもあります(※本文最後に報告者を記載)。

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チヌの魚影が濃く、大型が有望なフィールドとして知られる『宿毛湾』(高知県宿毛市)。宿毛のチヌはその引きの強さと大きさから「マッスルチヌ」と呼ばれ、多くのフカセ師の注目を浴びている。そんな宿毛湾にフカセ釣りの名手、塩田孝吉さんと国見孝則さんが釣行。難しい状況のなかでも良型混じりで数釣りを楽しんだ。ここではそのときの模様と名手たちの攻略術、使用しているマキエ&サシエについて詳しく紹介。参考にして大型チヌに挑んでみよう!
※この記事はレジャーフィッシング2019年5月号に掲載したものを、WEB用に再編集したものです。

(左)塩田孝吉さんと(右)国見孝則さん

渡り小島でチヌをキャッチ

チヌ釣りのエキスパートの塩田孝吉さんと国見孝則さんが、宿毛湾へ釣行。塩田さんはここ宿毛湾で開催された『シマノジャパンカップクロダイ』で優勝するなど、宿毛湾に精通している。

ただ、釣行した初春の段階ではシーズンインが遅れているとの情報。船頭さんも交えて相談しつつ30分ほど周辺を船で回ったあと、「何匹かは拾えるかもしれない」ということで「渡り小島」へ渡礁した。

準備を整えて釣り開始。最初は2人とも磯際から探りはじめ、塩田さんはその後も足元をメインに、国見さんは遠投して沖を中心にアプローチを続けた。

しっかりマキエを効かせつつ探り、40分ほど経過したところで、まずは遠投して探っていた国見さんの竿がきれいな弧を描いた。宿毛湾のチヌ特有の力強い引きを堪能しつつ、巧みなロッドワークで最初の本命をキャッチした。

国見 宿毛湾 チヌ
本命チヌを手にした国見さん

 

その20分後、今度は15mほど沖を漂っていた塩田さんのウキがゆっくりと消し込まれた。アワセを入れるとしっかりした重量感が腕に伝わり、竿が気持ちよく絞り込まれた。塩田さんは巧みにチヌを誘導するように寄せて難なく玉網に収めた。

「渡り小島」では国見さんがさらに2匹のチヌを追加し、磯替わりすることになった。

「ぶどう園下」で年無しチヌキャッチ

次に上がったのは「ぶどう園下」。宿毛に精通する塩田さんが得意とするポイントのひとつで、開始30分ほどで本命を手にすることに成功した。

さらに30分ほどしてチヌを追加した塩田さんは、その30分後に再びアタリをとらえて大きく竿を曲げた。パワフルな引きに鮮やかな竿さばきで冷静に対処し、玉網に収めたのは待望の50㎝オーバーだった。

良型チヌを手にした塩田さん

 

国見さんもエンジンがかかり、その後は互いに竿を曲げる展開に。釣況がよくないなかでも、2人は見事な釣技で着実に釣果を伸ばすことに成功! 

特大サイズは出なかったものの、名手2人はパワフルなチヌの引きを存分に味わって納竿の時間を迎えた。

竿を曲げる塩田
塩田さんの竿が大きく曲がる
国見さんも良型をキャッチ

塩田さんに聞く「宿毛湾の傾向と対策』

瀬戸内でチヌを釣る場合は底を釣ることが多いのですが、宿毛の場合は回遊している魚が多く、少し浮いていることがよくあります。そのため、ウキ下竿1本少々で釣ることが多いです。宿毛では底を狙いすぎると失敗することがあるので注意してください。一生懸命にマキエを打っても、チヌが底に留まってエサを拾うケースは少ないと言えます。
2〜3月の低水温期は回遊する個体も少なく、根の際などを探って丁寧に拾っていく釣りになります。この時期は体力のある大型が狙えるのが特徴です。沖の小割に着いているチヌが乗っ込みに入ると、湾内の浅場に一気に入ってきます。そうなると数が釣れるようになります。
この冬は水温が下がりきらず、グレが安定して釣れ続いた感じです。チヌに関しては湾内に入ってくるのが遅れている状況です。とはいえ、シーズンは継続中で4月終盤までは大型も期待できると思います。5月頭から半ばにかけては乗っ込みがひと段落した状態となり、7月に入ると体力を回復したチヌが荒食いをはじめ、一気に上向くのが例年の傾向です。

宿毛湾の仕掛け

塩田さんの仕掛け

 

塩田さんのウキはソルブレ『銀桜』。トップは自作している。

塩田のウキ ソルブレ

 

道糸とハリスはfathom製を使用

fathom LEVEL BlueModel

 

国見さんの仕掛け

 

名手たちのサシエ&マキエ戦略

塩田と国見のチヌ持ち
2人のマキエとサシエを紹介してもらった

塩田孝吉さんのサシエ

実釣当日はマルキユー『くわせオキアミスーパーハードL』と『食い渋りイエロー』を使用しました。「渡り小島」では『くわせオキアミスーパーハード』、「ぶどう園下」へ磯替わりしてからも、最初は『くわせオキアミスーパーハード』を用いて頭を取ったり、刺す向きを変えたりして釣っていましたが、チャリコやフグの活性が高かったので『食い渋りイエロー』に変えました。

基本的に最初は『くわせオキアミスーパーハード』などのオキアミで釣りはじめ、エサ盗りの状況に応じて頭を取って頭側から刺すなど、付け方を変えて反応をうかがいます。エサ盗りの活性が高いようなら練りエサに変更します。練りエサはつぶすなどしていずれのエサの場合も付け方を変え、糸を張らないようにゆっくりと落とすようにしています。4〜5月に入りある程度水温が上がってくるとボイルも使用します。

くわせオキアミと食い渋りイエロー

塩田さんのマキエ

当日は『チヌパワームギスペシャル』『チヌパワーダッシュ』『チヌの道』各1袋に、オキアミ生6kgを混ぜ合わせました。遠投性能を求めた部分もありますが、魚があまり浮いてこないので少し重めのマキエを作りたいと考えてこれらの配合エサを準備しました。

私はサシエに練りエサを多用します。この釣りに対応できるように、練りエサと同調する4種類のタブレットなどが入っている『チヌパワーダッシュ』を混ぜることが多いです。

チヌパワームギスペシャル チヌパワーダッシュ チヌの道

 

国見さんのサシエ

当日は『くわせオキアミスーパーハードL』、『食い渋りイエロー』『高集魚レッド』『くわせ丸えびイエロー』を持参し、「渡り小島」では『くわせオキアミスーパーハード』の遠投で、「ぶどう園下」では『食い渋りイエロー』で手前を狙ってチヌをキャッチしました。

基本的なサシエのローテーションは、まずはチヌが食べやすいオキアミで手前を釣り、エサ盗りが多かったりチヌが釣れなければ遠投して深場を探ります。遠投でも食わなければ、ボイルや『くわせ丸えび』シリーズを使い、最後に練りエサを投入することが多いですね。

オキアミのハリの刺し方ですが、シッポを取って刺すパターンを基本とし、遠投するときは3号のハリに対してMサイズのオキアミをセレクトします。この組み合わせだと頭までしっかりハリを刺せるのでエサが外れにくくなります。Mサイズのオキアミがないときは、頭とシッポを取ってコンパクトにセットしています。

国見さんのマキエ

オキアミ生6kgに、『チヌパワームギスペシャル』『チヌパワー日本海』『爆寄せチヌ』を1袋ずつ混ぜ合わせたものを使いました。宿毛湾だけに限らず、チヌ釣りをするときはいつもこのパターンです。これにプラスして、雨や波でマキエが濡れてしまったり、足りなくなったときに備えて『チヌの道』1袋を釣り場に持ち込んでいます。

マキエは遠投にも対応できるようにしっかり練り込んで作ります。遠投性能のアップと集魚効果をさらに高めるため、オキアミ4.5kg分はしっかり潰して汁を配合エサに吸わせます。残りの1.5kgは適度に刻む程度に抑えています。

チヌパワームギスペシャル チヌパワー日本海 爆寄せチヌ チヌの道

釣行メモ/協力渡船

渡船/西田渡船