キング・南の釣り歩記/御五神島(愛媛)でグレ釣り 2018年7月

投稿者
フカセ倶楽部編集部

フカセ倶楽部編集部スタッフです。大会リポートについては大会関係者から送られたものを「フカセ倶楽部編集部」として掲載していることもあります(※本文最後に報告者を記載)。

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南 康史(みなみ やすし)

G杯チヌV4、マルキユーカップチヌ優勝など、数々の大会で上位入賞を果たすフカセ釣りのエキスパート。がまかつ・サンライン・マルキユーフィールドテスター、GFG所属、club G’s会長

「御五神はホントにヤバいっすよ。情報ではけっこういいグレが釣れてるみたいです。この時期のグレはコンディションがいいですから、引きもハンパないです」と、ワクワク感いっぱいのキングから連絡。ところが取材の数日前、東シナ海にいきなり台風が発生。さすがは嵐を呼ぶ男……。急きょ取材日を繰り上げて愛媛県へ向かうことに。※釣行日は2018年7月1日です。

レジャーフィッシング2018年9月号に掲載したものです。

御五神島 寝床1番で釣り開始

6月30日の夜、岡山県倉敷市から高速道路を3時間ほど走って「中本渡船」に到着。

出船場所にある「民宿まる屋」で仮眠をとり、翌日の午前4時半に港を出た。

静かな湾内から沖へ出ると風があり、波も高い。予報ではこのあと風・波ともに強まるという。キングが降りた釣り場は「寝床1番」。

「13時納竿ですけど、天候次第では早めに迎えに来ます」と船長。

中本渡船 御五神島
利用渡船/中本渡船 夏はフカセ釣りやカゴ釣りのイサキ、底物釣りでのイシダイやイシガキダイがメインとなる。夏場は夕方から翌朝までの夜釣りでも出船。夏場の昼釣りは早朝出船で13時過ぎまで

船着きから南に移動して、釣り座はワレの際に構えることに。

足元にマキエを撒いて、さっそく釣り開始。まずはサラシの中を釣っていく。

「マキエが効いてきたら、いろんな魚が寄ってきます。瀬戸内では見ることがない魚もいますし、その大きさにもびっくりしますよ。のんびりチヌを釣るのもいいですけど、ここで尾長とガチンコ勝負するのもおもしろいです!」

と楽しそうなキング。

ほどなくウキが沈んで1匹目がヒット。釣れたのはイサキ。梅雨から夏に旬を迎えるおいしい魚だ。

良型のイサキを持つ南

「今年はイサキが今ひとつでしたが、きましたね。ふつうはタナが深いんですが、これはハリス分まで浮いてました」

と解説してくれた。

続けて2匹目のイサキを釣り上げてウォーミングアップをしていたら、今度はパワフルな走りをみせる魚がヒット。

竿を曲げる南康史
魚が走る先には岩礁帯が! 入り込まれないように竿を立てて応戦

しっかり竿を立てて引きを受け止めると、魚は磯際へ入り込もうと走る。根に潜られないようにキングは応戦し、磯の高場へ駆け上がった。

そこで再び竿を立てると、粘り強く張りのあるバットが魚のパワーを吸収。これで勝負あり。キングは魚を誘導しながらもとの釣り座に戻り、玉網ですくい上げた。

釣れたのは丸々と太ったキツ(イスズミ)。本命ではないが、スリリングなやり取りで楽しませてくれたことに感謝してリリースした。

キツ(イスズミ)を持つ南康史
大きなキツ(イスズミ)

良型の尾長グレがヒット

アタリは止まらない。立て続けにウキが沈んでキングはアワセを叩き込む。先ほどよりさらにパワフルな走りを受け止めるため、グッと腰を落としてその引きに耐える。

間違いなく尾長だが、意外にあっさり勝負がついた。

キングがためた竿を持ち上げると、サラシから尾長が浮いてきた。抵抗する余力が残っていないようで玉網を差し出し、難なくこれをキャッチした。

尾長グレを持つ南

この後は尾長&キツ劇場が開幕。仕掛けを投入するとほぼ毎回アタリが出た。

魚は足元の磯際に潜んでいるようで、マキエを撒くと魚がわらわらと現れる。そこに仕掛けを入れると、ハリスがなじむ前にナビが走ることが何度もあった。

サシエをくわえた魚は爆発的なスピードで根に潜る。キングも素早くアワせてやり取りするものの、あっという間に魚が根に張り付いて微動だにしない。これをやられるとお手上げだ。

そうなる前に勝負をつけたいが、なかなか簡単には釣らせてくれない。

魚は高活性モードに突入していた。アワせるたびに竿が大きな孤を描き、キングの渾身のやり取りからお手頃サイズではないことが分かる。サシエを食ってくるのはほぼすべてが良型の尾長かキツ。掛けた魚を獲るのは実に難しい。

アワセのタイミングが遅れるとハリをのまれて、やり取りしているうちに「スパッ」とハリスを切られる。逆に早アワセだとハリがスッポ抜ける。ならばと少しハリスを太くすると食ってこない。

ポイントを変えて、足元の根ではなく沖の潮目を釣っても魚のアタリがない。結局、この一連の流れでキツを何匹か仕留めたものの、尾長は追加できなかった。時にはアタリが途絶える時間帯もあったが、全般的に魚の反応はよかった。

「御五神のグレはとんでもないです。今回のようにガンガンにアタってきて、しかも尾長率が高いんです。水温が高い時期は、冬と比べてパワーもケタ違いです」

とキング。

南康史  尾長グレとやりとり
腰を入れてやり取りするキング。暴力的な尾長の引きに耐える
尾長グレ浮かす
あと一歩で2匹目の尾長をキャッチという場面も何度かあったのだが…

くわえて、シビアな天気も不利に働いた。この状況で尾長を釣り切るのは至難の技だ。

「タックルは最高なんですけど腕がダメでした。こんなにサイズのいいヤツばかりアタってきたのは想定外で……」

と反省するキングだが、早い時間帯に尾長を「サクっ」と釣ってしまうところは、実にお見事。

獲れなかった魚たちとの手に汗握るやり取りは、今後に生かされることだろう。

南さんのタックルとエサ

南康史 仕掛け タックル

ロッド

がま磯 マスターモデル

『がま磯 マスターモデルⅡ 尾長』は、超細身のブランクスが生み出す柔軟な粘りが最大の特徴。「がま磯」シリーズで最も胴調子(極胴調子)に仕上がっている。黒潮の効いたディープブルーをイメージカラーとし、細部にまで使いやすさと装飾にこだわった。キングが使用したのは、1.5号クラスの硬さに尾長調子の粘りと強度をプラスした「Mタイプ」と、50cmオーバーの尾長グレを狙うのに最適「MHタイプ」(ともに5.3m)

ハリス

ブラックストリーム 松田スペシャル競技

『トルネード 松田スペシャル競技 ブラックストリーム』は黒潮色「ブラッキーカラー」のフロロカーボンハリス。70m巻きは0.8〜3号、50m巻きは3.5〜5号がそろう

ガン玉&ケース

ガン次郎プロパック

キングが愛用しているガン玉ケースが『サンライン・釣武者 ガン次郎PROケース』(ガン玉 ジンタン MST)。『ガン次郎プロパック』にも使用されているガン玉専用ケース(他のガン玉も収納可)。サイズ、ウエイトの表示が各スペースのフタに印刷して分かりやすい

マキエ

マキエは、マルキユーの『爆寄せグレ』『グレパワーV11』『遠投ふかせスペシャル』各1袋と、オキアミ生6kg・ボイル3kgを混ぜ合わせたもの。サシエは、マキエに混ぜ込んで形がくずれたようなオキアミによくアタってきた。

「マキエのオキアミと一緒に見えて違和感がなかったのでしょう」とキング

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