シマノ チヌフカセロッド『リンカイ アートレータ』×大知昭

投稿者
フカセ倶楽部編集部

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シマノ最新テクノロジーの粋を集めた3代目『リンカイ アートレータ』がついに登場!

鱗海シリーズ、そしてシマノチヌロッド最高峰モデルを大知昭さんが解説!

《大知昭》 第1回シマノジャパンカップクロダイ(チヌ)釣り選手権での優勝など、数々のトーナメントで優勝を誇るチヌフカセ釣りの名手。トーナメントだけでなく60cm超の巨チヌも多数釣り上げている。シマノ磯アドバイザー

大知昭 アートレータ チヌ

この記事はレジャーフィッシング 2019年3月号に掲載されたものを元に作成しています。

『リンカイ アートレータ』は勝負する竿

現在の鱗海シリーズは3ラインナップ。

『鱗海マスターチューン』『鱗海スペシャル』『リンカイ アートレータ』である。

鱗海 アートレータ 3モデル
シマノ鱗海シリーズ3モデル

鱗海シリーズはいずれも喰わせる穂先にタメて浮かせる胴調子という基本コンセプトを持っているが、大知さんは「3モデルはそれぞれ指向が違う」と言う。

「『マスターチューン』は「粘」。チヌフカセ竿における基本という位置づけだね。

『スペシャル』は「柔」。喰わせること、楽しむことを主とした竿。

そして『アートレータ』は「強」。戦う、勝負する竿」

 ※青文字は大知昭談

これは3モデルのラインナップを比べると分かるのだという。

『マスターチューン』は鱗海シリーズで号数、長さともにもっともラインナップが豊富。どれかが自分の釣りに合う。鱗海シリーズに触れるには最も適した竿。

『スペシャル』は喰わせること、曲げてタメることを重視。チヌ釣りの魅力のひとつであるは引きを長く楽しむことを最大限に味わえる竿。
チヌフカセにおける大知さんの理想を詰め込んだ竿。「00号」はこのモデルにしかない特殊な号数だ。

『アートレータ』は競技の釣り、限られた条件下で攻めていく竿。とにかく強さを求めており、0号設定が無く、最小モデルが04号なのはその証とのこと。

「この3モデルを釣り人の指向によって使い分けてもらいたいというのが自分の理想。
今年は新しい『アートレータ』が加わったことでこれまで以上に竿選びや使い分けの楽しみが増えると思う」

ねじれにくさと粘り強さ「コアブランクス」

アートレータ ねじれ シマノ 大知昭 キャスト
細身なのにねじれない。投げやすくパワーもある(大知昭)

NEWリンカイアートレータの最大の特徴は「鱗海シリーズ最強のネジれにくさと粘り強さ」

これは「スパイラルXコア」「Xガイド」「NEWパラボラチューンR」の3つが生み出す「コアブランクス」によるもの。

  • スパイラルXコア=高強度素材で構成されたスパイラルXコア。従来のスパイラルXと比較してもネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを実現
  • Xガイド=ブランクス性能を最大限に引き出すためにシマノが独自で開発したガイド。軽量、小型で穂先の表現力も最大限に引き出してくれる
  • パラボラチューン=各節の合わせ部分を強度を維持したうえで剛性の段差を排除。これによりスムーズな曲がりを実現し、ワンピースロッドに匹敵する滑らかな調子を生み出す

「軽く、細く、仕掛けを遠投してもピシッと狙いの場所へ投げることができ、操作性も抜群。魚を浮かせるパワーも間違いなくシリーズ随一」

大知さんは『リンカイアートレータ』をこう評した。

大知さんが竿開発に携わった時に気にしてきたのが竿のねじれだ。

それは自身の代名詞でもある「遠投釣法」の精度に大きく関わってくることと、誰でも超遠投ができるポイントとなるため。

「近距離の釣りでは問題ないけど、遠投するときは胴をしっかり曲げ込んで仕掛けを投げないといけない。そのときに竿がねじれると、仕掛けの着水ポイントが狙いよりズレる。

手元のネジレは距離を出せば出すほどズレと比例する。それに風があると竿はどうしてもねじれる。でも新しいアートレータは思い切り振り込んだときにそのねじれをまったく感じさせなかった。

これまでモデルチェンジのたびにこの点が改良されてきたけど、まさにシリーズ最強。風の中でも、足場が狭い場所でもどの方向からでも振り込めてしっかり飛ばせる」

ねじれなく飛ばせるということは、どう曲げても竿のパワーが最大限発揮されているということ。それは魚とのやり取りでも大きな力を発揮するのだと大知さん。

「竿を曲げてタメて魚を浮かせると竿にかかる負荷が抜けてくるよね。

それでまたタメて浮かせてという繰り返しで魚を取り込むわけだけど、NEWアートレータは浮かせる力が強いぶん、タメて浮かせての繰り返しがスピーディーにできる。1匹にかける時間が短縮できるし、シモリや藻場、障害物なんかが多い釣り場で魚の走りを止め切ってくれる。

ちょっと無理かもと思う姿勢でも問題ない。テスト段階で愛媛県の御荘湾で何度も大型のチヌを相手にしたけどすごい安心感だった。このパワーは競技の釣りでも大きな戦力だと思うよ」

 御荘湾はチヌ釣りファンにはおなじみの巨チヌフィールド。

しかし巨チヌが期待できるのは、オープンな場所より、ロープが張り巡らされた障害物の多い狭い釣り場。

そこではチヌをいなすのではなく、走りを止めきるというやり取りが必要となるのだが、それを容易にさせてくれたのだという。

「コアブランクス」の採用で、投げる・掛ける・勝負するのすべての動作が大きく向上した。まさに最高峰のチヌフカセロッドだ

リンカイ アートレータの特徴

タフテック∞&Xガイド

また「タフテック∞(インフィニティ)」と「Xガイド」の組み合わせの穂先も見逃せない。喰い込ませる力をアップさせ、アタリを明確にしてくれるとのこと。

タフテック Xガイド リンカイアートレータ
穂先は「Xガイド」&「タフテック∞(インフィニティ)」。PEラインとの組み合わせによりさらに感度は高められる。小さなアタリがとれるし、喰いが渋い魚に喰い込ませることもできる

「近年、道糸にPEラインを使う自分にとってこの穂先はなくてはならない。これまでに取れなかったアタリ、小さなアタリが大きく取れるようになった。

チヌの活性が低いときはこれのおかけで1匹が引き出せるようになったし、サシエの有無の確認にもつながるので、無駄な流しがなく、手返しのよさにつながる。強風下など厳しい状況のなかで釣果を求められるような場面でも大きく活躍してくれるよ」

強風下など厳しい状況のなかで釣果を求められるような場面でも大きく活躍してくれるよ」

Xシート&リアグリップ

新しい「Xシート」は操作性抜群

シートも一新。「Xシート」によるリールシートはしっかり握れて振り込み、操作性も抜群。

リアグリップをしっかりヒジに固定できるので強い締め込みも安定感が高い。力勝負になるときは心強いと大知さん

何度もテストを繰り返し、バランスもすべて突き詰めて大知さんが満足いく仕上がりになったNEWアートレータ。

そのラインナップはアートレータの特徴ともいえる04号をはじめ、06号、1号、1.2号、1.5号の5タイプ。

長さは530(5.3m)がメインだが、競技の釣りでもっとも使われる1号はトーナメンターに支持の高い500(5m)もそろえられている。

「単にパワー設定されているだけでなく、それぞれのモデルが競技の釣りを中心にどんな状況でどう使うのかを想定したものになっているよ」

「モデルチェンジのたび、これ以上ない竿が生まれ、さらにまた新しい技術で前の性能を上回ってくる。シマノの技術力は本当にすごいね」

リンカイ アートレータ スペック・価格

リンカイ アートレータ 画像
リンカイアートレータ スペック

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